以前、日々の生活の中でふと感じたことについて、こんなツイートをしたことがあります。
エクスクルーシブな環境の中で、全てインクルーシブな状態が一番ハッピーだと思うの。
— yuki@🇫🇷ワーホリ中 (@yuki_hsb) March 21, 2019
いろんな場所でいろんな組織や集団に属してみて、「良いコミュニティ」って「Exclusiveな環境の中で、全てInclusiveな状態」を維持できている集団のことを言うんだろうなぁと感じることがありました。
「コミュニティ論」って言葉は聞いたことあるけど、きっとこのような「人々の関わり合い」や「良い関係性の集団づくり」について考えることをいうのかなと思います。
コミュニティ論について深く勉強したことはないですが、私が目指す「人々がありのままで生きられる社会」を見据えながら「コミュニティ」について考えていきたいと思います。
理想のコミュニティとは
世の中には、いろんな集団やコミュニティがあります。
最小単位が自分自身だとしたら、次が、自分と相手という友達同士や恋人同士。そして3人、4人と増えてグループとなります。私たちは家族や友達や職場など、人数も関係性も異なる様々なグループに属しながら生活しています。
その中でも、自分が居心地がいいと感じるコミュニティもあれば、そうでない場合もあります。
私は、理想のコミュニティとはそこに属する全員がストレスなく楽しい時間を過ごせるコミュニティだと思います。そして、そのためには「Exclusiveな環境の中で、全てInclusiveな状態」を作ることがポイントなのだと思います。
Exclusiveな環境とは
・人の流動性が少ないコミュニティ
・コミュニティの外枠について全員が共通認識を持っている
私がここで言いたいExclusiveな環境とは、人の出入りがない環境です。メンバー全員が、自分たちがどのように集まって、どうしてそこにいるのか共通認識を持っていること。そして、そのコミュニティの存在に価値を感じているため、そこを抜けたり外部からの新たな流入を必要としない環境のことです。
そのためには、そのコミュニティは誰かによって作られたものではなく、自然発生的に集まってできたものであることが大きく影響すると思います。
全てInclusiveな状態とは
・メンバー全員が全員の個性を理解し尊重しケアできる状態
・周囲にあるもの全てに意味を見出して感謝できる状態
そして、そのコミュニティがこうあれば一番幸せだなと思うのが、中の人も物も全てInclusiveな状態。所属しているメンバー全員がお互いにこの人はどういうことが得意で何が苦手で、好き嫌いや性格、何に価値を感じるのかなどを知って、フォローし合って、自然と調和の取れる状態がいいなと思います。
そのためには、コミュニティの中で「顔が見えること」が重要で、あまり人数が多くなると難しいので、その状態をキープできる人数には限界があるのかなと思います。
そしてもっと言えば、そのコミュニティが存在する場所にあるもの全て自分たちの一部だと認識し、大事にできること。そういうものも含めてInclisiveな状態が作れると理想です。
仲間意識の優先順位
「良いコミュニティ」についてめちゃくちゃ抽象的な考えを書きましたが、人がコミュニティをどう選び、どう関わっていくかには、大切にするべき優先順位があると思っています。
それは「小さい順」「自分に近い順」です。
1. 自分の幸せを考える
まずは、コミュニティとの関わりより先に自分自身のことを大切にする必要があると思います。生活の中でストレスをなくし、楽しい時間を増やすにはどうしたらいいか。それを考えて実践すること。
そのためには、「人を見ない」ということが重要になってくると思います。人の行動、人の考え、人の持っているものを視界に入れることで、どうしても自分と比べてしまい、自分にとっての幸せが何かわからなくなってしまいます。
まず自分をExclusiveの状態にして、自分の中のことに集中すること。人のことを考える前に、自分の状態を整えることが大事だと思います。
2. 目の前の相手を見る
その次が、個人間でもコミュニティ内での関係においてもそうですが、自分が目の前の相手とどう向き合うかです。常識や一般的な考え方は横に置いておいて、相手が何を考えているのか、なぜそう思うのか、過去に何があったか、どういう性質や特異性を持っているのかなどに思いを巡らせながら関わることで、相手のことがよく見えてくるようになります。
その結果、好き嫌いや理解できない部分があるのは仕方なくて、でも相手を知ることで自然と丁度良い関わり方ができるようになっていくと思います。
3. 自分にとって嫌なコミュニティは抜ける、いいコミュニティを大切にする
個人個人がお互いによく知り合っていれば、みんなでいる時も自然とバランスがとれていい空気感が生まれるように感じます。でも、自分の意識は変えられても、他者の意識や行動は変えられません。中にはお互いに理解できず合わない人もいるし、自分がどうしても好きになれない人もいると思うので、それで居心地が悪ければそのコミュニティは離れればいいと思います。
自分が好きな居心地のいいコミュニティを大切にしましょう。
4. 外部のことは見ない
自分自身に関してもそうですが、コミュニティにおいても外部のことは気にせずに、コミュニティ内のみんなが幸せに楽しむためにどうするかを常に優先すればいいのだと思います。仮に外部の人が何か言ってきたり、助けを求めてきたりしても、対応する余裕がない限りは無視していいと思います。自分たちの大事にしているものを守ることが最優先じゃないかな。
「Exclusiveな環境の中で、全てInclusiveな状態」。簡単に言うと、外ではなく中を見ることが大事ということ。コミュニティ外を排除するというのは冷たく聞こえる部分もあると思うけど、余裕がないのに受け入れようとするのはどちらにとっても不幸な結果を招きます。全てInclusiveで内部が満たされて初めて、コミュニティの外にいい影響を与えられるのだと思います。
良いコミュニティの循環
具体的な例を挙げられてなくてすみません。でもこれがどんなコミュニティにもだいたい共通して言えることじゃないかなと私が感じたことです。
国や地域社会などという大きなコミュニティについては、もっといろんな要因が絡んできて「全員の幸せ」を語るには難しくなります。
コミュニティ規模が大きくなるにつれて、一人一人の顔が見えなくなって全体のバランスを保ちづらくなります。コミュニティ内格差が生まれてしまったり、そこから抜けたくても簡単に抜けられないという問題もあります。
しかし、小さい単位のコミュニティの方が、個人の幸せにとっての重要度は高いと思っているので、まずは自分と自分の周りの人たちの幸せを考えることが、充実度の高い日々を過ごすために必要なのだと思います。
属するコミュニティの数が多ければいいというものでもないし、少なくて濃ければいいというものでもなくて、人によってその時々で丁度いいバランスがあります。Inclusiveと言っても、常にみんながそこにいなければいけないというわけではなく、離れている人がいてもみんながその人の存在を認識していれば包摂的なコミュニティの一部です。
関わるコミュニティもその関わり方も自分で選ぶことができます。自分自身の自由を大前提として、「Exclusiveな環境で、全てInclusiveな状態」のコミュニティを選び取り、そのコミュニティメンバーを幸せにすることを考える。それが、良いコミュニティを作り、維持するための適切な循環の仕方ではないかなと思います。
さいごに
人間にとって、幸せな人生を送るために、人とのつながりを感じられることは一番と言っていいほど大事なことです。
その「人のつながり」を考えた時に、重要な役割を果たすのがコミュニティだと思います。しかし、コミュニティ自体も人数が多くて距離が近ければいいというものではなく、丁度良いバランスがあるのだと思います。
その丁度良いバランスを言葉で表すなら、「Exclusiveな環境の中で、全てInclusiveな状態」と言えるのではないかなぁと思いました。
多くの人がバランス感覚よくコミュニティと付き合い、ストレスなく楽しんで生きられますように。
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