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【環境問題】大量生産・大量消費社会の終焉。エシカル消費を考える

投稿日:2019年11月15日 更新日:

私たちは今、大量生産・大量消費社会に生きています。

大量に作ったものを安く購入し、多くを消費して経済を回すことがいいことだという考えのもと、使い捨ての商品が広く普及し、修理すればまだ使えるものでも新品を購入した方が安かったりということが当たり前になっています。

それが原因で環境、エネルギー、労働などに関するさまざまな問題が引き起こされている現状。今回は、その「大量生産・大量消費」の具体例や対策について紹介します。

大量生産・大量消費社会とは

高度成長期の技術の進歩により機械による大量生産が可能になり、収益を増やすために行われたマスマーケティングにより大量消費の考えが根付きました。

しかし、その現実は「大量採取→(大量生産→大量消費)→大量廃棄」という自然界の資源や環境に依存しており、無限に可能なシステムではありません。

石油や石炭などの資源を大量に採取し、二酸化炭素や有害物質を大量に排出しながら商品を生産し、明らかに必要ない量を使い捨て、余ったものは未使用であっても廃棄する、という非常に自然に抗った経済活動を行ってきました。

それゆえ、エネルギーの枯渇、環境破壊、人々の健康といった現代のさまざまな問題につながっています。

大量生産・大量消費の具体例

大量生産・大量消費されているものの例を見ていきます。

食べ物

日本では、年間2,759万トン(※)の食品廃棄物等が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は643万トン(※)。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量(平成29年で年間約380万トン)の1.7倍に相当します。
※農林水産省及び環境省「平成28年度推計」

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/education/

日本で、食べ物を大量生産し食べ切れずに廃棄される「食品ロス」の量は年間643万トンにも上るそうです。

一方、世界の飢餓人口は年々増加しており、現在8億2000万人以上と考えられています。

年間一人当たりに必要な食糧の標準量は180kgなので、計算すると3500万人以上の命を救うことができる量を廃棄していることになります。

現在、日本の食料自給率は38%。なぜ私たちは海外から大量の食料を輸入しておきながら、大量に捨てているのでしょうか。

【参考】
https://ja.wfp.org/news/sofi_report_2019 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/efforts/pdf/efforts_180628_0001.pdf

衣類

衣服に関しても、日本の年間の廃棄量は、約100万トンにも上るそうです。

ファストファッションの流行により、最新のスタイルを安く購入し、飽きたり傷んだりしたらすぐに捨ててしまうという短いサイクルでの衣服の消費が主流になりました。

また、ファッション業界の事情としても、細分化されたトレンドや消費者の好みに合わせてデザインや素材の種類が豊富になり、欠品しないように十分な量を生産します。そして売れ残りや試着に使われた商品の多くは廃棄されることになります。

プラスチック製品

日本では、年間1,075万トンのプラスチックが製造され、ほぼ同量の980万トンが製品として消費されているそうです。そして、消費後の廃プラスチックの量は899万トン。(2016年)

そのうち、84%はリサイクルしているとされています。しかし、もう一度プラスチック原料やプラスチック製品として再生する「マテリアルリサイクル」や化学的に分解して科学原料に再生する「ケミカルリサイクル」といった環境にとって望ましいリサイクルのされ方をしているのはわずか27%。

残りの57%は「サーマルリサイクル」という廃プラスチックを焼却して熱エネルギーとして利用する方法がとられています。これは二酸化炭素やダイオキシンを大量に放出することになります。

また、「マテリアルリサイクル」についても206万トンのうち約7割に当たる138万トンが輸出されており、その輸出先は世界で「陸上から海洋に流出したプラスチックごみの年間発生率」が最も多いとされる中国などがメインです。

私たちは、毎年大量の石油から大量のプラスチックを作り、そのうちの大半をまた自然の中に廃棄しているのです。

【参考】
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2018pdf/20181101048.pdf

大量生産・大量消費の問題

このように、私たちは大量生産・大量消費によって、限りある環境資源を切り崩しながら生活しています。

このままいけば、地球の石油や天然ガスは50年ほどで枯渇してしまうそうです。

また、大量廃棄によるゴミ問題、海洋プラスチック問題、空気汚染、土壌汚染などの環境問題は深刻で、人々の健康的な生活や生物多様性を脅かすことになっています。

現在ある過労や貧困の問題も、低コストで大量生産することを重視しすぎ、長時間労働を強いられたり社会的い弱い立場の人が搾取されるようになった結果でしょう。

エシカル消費のすすめ

こういった問題をこれ以上悪化させないために、私たちにできることが「エシカル消費」です。

「エシカル(ethical)」とは、「倫理的な、道徳的な」という意味です。「エシカル消費」は、人や社会、環境に配慮したものやサービスを選んで消費することを言います。

「安心・安全」「価格」「品質」に次いで商品選択の「第4の尺度」とも言われており、私たちが毎日行う「食べる」「使う」「買い物する」などの消費行動をする際、良心的な考えに基づいて選択することがサスティナブルな(持続可能な)社会を実現するために大切になってくるでしょう。

環境に配慮した消費

・オーガニック製品の購入
・エコ商品やリサイクル商品などの購入
・ゴミを減らす
・自然エネルギーの利用

人や社会に配慮した消費

・ フェアトレード製品の購入
・障害者支援の商品の購入
・寄付付き商品の購入

地域に配慮した消費

・地産地消
・地元商店での買い物
・被災地商品の購入
・伝統を大切にした商品の購入

   

以上、地球の深刻な状況を招いている「大量生産・大量消費」の現状、その対策となる「エシカル消費」についてまとめました。

既に当たり前になってしまっている大量生産・大量消費のライフスタイルですが、そろそろ一人一人が消費の仕方を見直さなければいけない時期にきているのだと思います。消費者の意識が変われば、生産されるものの質や量も変わります。

地球上の全てのものが適材適所に分配され、平和な世界になりますように。

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ゆきだるま

愛知県出身、フランスワーホリ中の1991年生まれ。旅と読書と編み物が趣味。大学の専攻は社会心理学。日本の伝統文化や植物の力(オーガニック、アロマ)に興味があります。好きな言葉は適材適所。世の中の偏ったステレオタイプをぶっ壊したい。外注ライターをしながらブログ執筆中。もっと詳しく見る